ゼロサム
日本人の頭のなかにはゼロサムゲーム思考がこびりついているといわれています。
ゲームの理論で,参加者それぞれの選択する行動が何であれ,各参加者の得失点の総和がゼロになるゲーム。零和ゲーム。
総額は100であるというゼロサムゲーム思考は経済においては当てはまらないことが多く限られたパイを奪い合うことはないのです。
世界の経済は拡大しておりパイも拡大しているので一方が得をすれば一方は損をするは起こりえません。
ある飲料水メーカーが自動販売機のスペースをほかの飲料メーカーに奪われた、企業の最前線では勝った負けたが繰り返されます。
間違い論やトンデモ論が出てくるのはこのミクロの考え方をマクロに適用させるからです。
このように各市場は拡大していっています。
1995年頃から2005年の液晶 市場規模をみると日本メーカーのシェア自体落ち込んでいますが液晶の市場規模自体が激増したので日本メーカーの売り上げも増加しました。
その市場自体が拡大すればシェアが落ち込んでも売り上げが上がる(100ではない)のでゼロサムゲームが成り立たないということになります。
実需と投機で成り立っている株式市場(個人的な偏見)
米国市場 実需>投機
日本市場 実需<投機
ゼロサムゲームの典型的な例に産業空洞化論があります。
海外投資額と国内投資額は連動していて一方が増えればもう一方も増えます。世界に進出している企業ほど国内雇用も増えています。
日本企業が儲かっても株主還元にはあまり至らないく内部留保が増えるばかりなので株主還元策が強い印象の米国に投資継続します。