米コカ・コーラ決算
米コカ・コーラ社が27日の株式市場開始前に2016年第四半期の決算を発表しました。
依然として炭酸飲料は苦戦が続いていて売上高にも影響しています。
コカ・コーラや競争相手のペプシコ<PEP.N>にとっては、消費者が健康志向を高め、炭酸飲料よりもお茶や果汁飲料、スムージーなどを好むようになっている状況も苦戦の原因だ。
緑のコカ・コーラといった健康志向のものが発売されていましたが最近は見かけません。
コーラは赤のイメージが強く失敗作だったように思えます。
どんな味がするの…?緑のコーラ「コカ・コーラ ライフ」発売! - NAVER まとめ
低カロリー意識した飲み物や真逆のエナジードリンクなどが人気でサイダーやコーラといった炭酸飲料のアドバンテージは無くなっていきそうです。
米コカ・コーラ、第2四半期売上高が予想届かず 新興国が不振 (ロイター) - Yahoo!ニュース
が純利益は10%の増益でコスト削減策が功を奏しているみたいです。
16年3月の安値水準まで昨日は株価が落ちました。
-2.2%です。
今現在だいたい利回りは3.2%ほどでしょうか。
北米では販売が伸びたが、中国やアルゼンチンを含む新興国や途上国での不振を補いきれなかった。
ドル高や中国経済原則による外部要因による減収と考えると利益を増やしているのは成功といえるでしょうか。
四季報でも見たところ16.12は減収になりそうで四年連続減収となる可能性が高く楽観視はできません。
コカ・コーラは厳しい収益環境を受けて、コスト削減を進める。16年までに年間コストを10億ドル減らすという従来の目標に加え、19年までに削減額を30億ドル(約3200億円)に積み増す、新たな目標を設定した。全世界の従業員を1800人削減する計画で。削減人数は過去15年間で最多となる。同社のムーター・ケントCEO(最高経営責任者)は「リストラを進めているが、効果が出るには時間がかかる」と語っている。
コスト削減でおもいつくのは大規模なリストラに多額の報酬の減額、あとは工場に関する製造業務の調整といったところ
工場に関していえば
- インバータ照明導入
- LED照明導入
- 照明の間引き点灯
- 空調設備の性能回復
- 仕事量を減らす
- 時間当たりの人件費を減らす
- 労働生産性を上げる
- 自動化
- 人材派遣の利用
- 経費見直し
コスト削減も一時しのぎにしかならず未来永劫続けることはできないので主力商品の巻き返しかペプシコのようにスナック菓子など食品事業を取り入れるかでしょうか。
清涼飲料の世界シェアでコカ・コーラは約25%、ペプシコは約10%だ。ペプシコは市場環境が厳しい中でも、14年の業績は年間目標を達成した。コカ・コーラとの違いは、食品事業を持っていることだ。ペプシコは、売上高に占める飲料事業とスナック菓子など食品事業の比率がほぼ半分ずつだ。米国の飲料売り上げは横ばいだったが、北米と中南米で食品が伸びた。株主にスナック事業の分離を求められたことがあるが、現状はスナックなど食品事業が飲料の不振を下支えしている。
今のところペプシコに軍配が上がるイメージですが好きな飲み物だけに業績回復してほしいです。なぜ健康志向になったかはよくわかりませんが健康ブームが火をつけ雑誌にもよく健康特集が組まれているのでしばらくは業績回復は厳しそうです。