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マネーショート 華麗なる大逆転を見て

映画マネーショート華麗なる大逆転を見ました。

 物語はやや難解で専門用語がたくさん出てきましたが楽しめました。

 

2004年から2006年にかけて、アメリカ合衆国では住宅価格が上昇し、住宅ローンの債権が高利回りの金融商品として脚光を浴びていた。多くの投資家たちがそうした金融商品を買いあさる中で、いち早くバブル崩壊の兆しを読み取った投資家もいた。本作はそんな彼らがどのようにしてサブプライム住宅ローン危機の中で巨額の利益を上げたのかを描き出す。

 

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まずはこれを頭に入れておく必要があります。

 

ごちゃ混ぜ商品で中身が分からず損害が不透明これがすべての元凶

 

 

CDO債務担保証券)これが住宅市場を危機に陥れ経済破綻を招いた元凶

 

 

まずMBSモーゲージ債)

住宅を借りているものは、貸してくれている人に対して毎月返済額と金利を支払います。それをもらう権利を債権と言いますが、それらの債権を金融市場で自由に売り買いできるように金融証券にしたものを言います。

住宅ローンなどを担保としサブプライムは金融的な信用度が低いこと

 

信用度が低い人たちへ大量の住宅ローン貸付を行いそれを証券化して世界中の投資家に販売もアメリカの住宅市場が悪化し(バブル崩壊)その証券の信用度が崩壊してその証券を大量に保有していた金融機関が大損害を受ける(時限爆弾)

 

 債権の証券化は平たく言えば債権の転売、ギャンブル券

 

これは政府保証付きのAAA住宅ローン債権の集まりでした。

 

これがだんだんとトランシェ構造の保証なしの集まりになってきます。

 

トランシェ(リスク分散)とは切り分けるで劇中でも出たようにジェンガのような構造

 

最初はAAAの支払いから始まり下に行くほどB

Bの利回りはデカいがリスクもでかい

 

MBS市場の急拡大によりこのBやBBの信用が下がりゴミ同然の価値になりローン焦げ付きの確立は4%

 

これが8%に上がるとBBBも屑になります。

このジェンガ構造の下のB が崩れると上のA も崩れてきます。

 

そしてこの残った屑を集めパッケージし直したのがCDO債務担保証券

 

Bランクの売れ残りを山と積み重ね分散されたように見えるから格付け機関もAAAを付ける

 

 

 さらに本来の信用よりも高い格付けになってしまった根本原因が以下

 

格付け会社の収益源は証券化ビジネスで証券の発行体や証券化商品を組成するインベストメント・バンクに格付け付与者として選ばれ報酬を得ている、金融商品の売り手が客である。

 

 

商売を優先すれば格付けに手心を加えるようになり危ない商品に真正直に厳しい査定をすると格付け付与者に選ばれなくなり商売に影響する

 

格付け会社のモラルが儲けることに優先順位を譲る結果になってしまった。

多少の手心は期待したとしても通常会社の格付けは信頼できるもの

 

 

ムーディーズやほかの格付け会社に顧客が流れてしまいます。

 

 

65%がAAA??実際は95%が低所得のサブプライムで一言で言うならMBSがマッチでCDOが油まみれのボロと劇中でも言っていました。

 

 

matome.naver.jp

 

 

シチューの例がなんとなく分かりやすく理解できたように感じました

 

有名シェフが注文した魚はくず同然の債権で新鮮なものがない状態

 

BBBの債権であるこの古い魚はどうするかというとここで銀行の悪知恵が入ってきます。

 

この古い魚(債権)をシチューにすれば古い魚は新しい献立となります。

ごちゃ混ぜにすれば分からないだろうという考えで伊勢海老と思っていたらザリガニだったみたいなものでシチューにされたら分かりません。

 

福袋で例えるなら中身が分からないものをパッケージしあたかも良いものが入ってるような宣伝をしそれを消費者が買うの方がしっくり自分の中では来ました。入ってるものは売れ残りです。消費者は投資家

銀行は福袋を販売する会社と捉えることができます

 

 

 

 

 

映画『マネー・ショート 華麗なる大逆転』を華麗に楽しむための基礎知識 - 初心者編 - 本田康博(証券アナリスト)

 

さらに合成CDOお金儲けをしたいとCDSをもとに合成CDOを作り元の住宅ローン金額以上の債券を作り出し合成CDOの市場を何倍も膨れさせた。(CDOは住宅ローン総額以上にはならないみたいです)

 

 

シンセティックCDO図

 

映画『マネー・ショート 華麗なる大逆転』を華麗に楽しむための基礎知識 - 初心者編 (本田康博 証券アナリスト) : シェアーズカフェ・オンライン

 

映画『マネー・ショート 華麗なる大逆転』を華麗に楽しむための基礎知識 - 初~中級編 (本田康博 証券アナリスト) : シェアーズカフェ・オンライン

 

セレーナ・ゴメスのあのシーンが分かる。映画『マネー・ショート 華麗なる大逆転』を華麗に楽しむための基礎知識 - 上級編 (本田康博 証券アナリスト) : シェアーズカフェ・オンライン

 

 

CDSは債権MBSが下落したとき買い手に利益が出る

ABX指数はMBSの評価が分かる指数

 

CDSは一言でいえば投資先、融資先の破綻に備えた倒産保険でこれは保険料を払わなければいけないものです。

 

買い手が一定期間ごとにプレミアム保険料を払い対象となる企業が破綻し金融債務や社債などの支払いができなくなった場合買い手は金利や元本に相当する支払いを受け取れる仕組み

 

 

 

 リーマンの破綻に関して

  1. 不動産特に商業用事業への過度の傾斜
  2. 過大なレバレッジ営業
  3. 投機的利潤を求める一部のショートセラーからの空売り攻勢
  4. CDS市場により増幅されたリーマンに対する信用不安
  5. 資本調達の遅れ
  6. 競合他社を意識するあまりに収益増大を狙ったリスクの増加
  7. 会計制度の変更による収益の短期的な悪化
  8. 長く続いたCEOのワンマン経営
  9. 人事の失敗

 

 サブプライムに代表される住宅ローン関連資産はメリルリンチのほうがはるかに巨大でバンクオブアメリカに買収された後の巨額の引当金がそれを明らかにしています。

 

正直メリルリンチやほかのところも破綻してもおかしくなかったのですが政府の介入がいくつかありました。

 

 

 

 映画の最後に2015年大手銀はデリバティブ商品を売り出しそれは看板を付け替えたCDOと出てきました。

 

CDSは個人では買えるのでしょうか。

 

少しくちゃくちゃな内容になってしまいましたが

 

 人は経済危機に陥ると決まって移民や貧困層への攻撃をするという言葉が耳に残りました。

 

 

 

 

 


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