ドイツ銀行
万一、ドイツ銀行が破綻した場合、リーマンショック以上の大不況になると危惧する声があげられています。
フォルクスワーゲンの排気ガス規制逃れの不正をドイツ銀行が救済資金の大部分を出すことにもなっています。
ドイツの銀行の焦げ付きが徐々に表面化しつつあります。
ドイツ銀行は、最近になって経営難が鮮明になってきている。2015年通期の決算はまだ確定していないが、67億ユーロ(約8500億円)の純損失になるとの見通しだ。2015年の中では特に第3四半期(7~9月期)の損失が大きく、この時期に60億ユーロ(約7600億円)もの損失を計上した
ドイツ銀行株はリーマンショック前のピークには100ユーロ付近にあった。それがリーマンショック後には一時16ユーロ前後まで下落。リーマン後の2009年から現在まで6年あまり、業績のいい企業の株価は伸び続けてきた。しかしドイツ銀行の場合、2010年に50ユーロまで回復したがその後は上昇せず5年以上軟調な動きに。今年になってさらに下落が加速し、1月21日にはついに16ユーロ台をつけリーマン後の最安値レベルになった。
市場は素直に反応するのでこの株価が事実を裏付けているんでしょうか。本格的に心配になってきました。訴訟費用が経営を圧迫しているようですがここまで訴訟されるほど印象が良くないようです。ユーロはドイツあってのユーロと思い込んでいた節がなぜかあり優秀な国と認識されているが故の盲点でした。投資に思い込みは危険と再確認。
ドイツ銀行のCDS売却は破綻の前兆か - trendswatcher.net
クレジット・デフォルト・スワップ(英語: Credit default swap, CDS)とは、クレジットデリバティブ(信用リスクの移転を目的とするデリバティブ取引)の一種であり、一定の事由の発生時に生じるべき損失額の補塡を受ける仕組みをとるもの。銀行の自己資本比率を高める対策の一環としても利用される。
ドイツ銀行の経営危機が表面化!南欧国に対する融資が焦げ付く恐れ - NAVER まとめ
絶好の買場が来るんでしょうか。危険は安全、安全は危険という織り込み済みの状況であってもなかなか買いに行くのが難しくなるのが人情です。
- そもそも遅れていた自己資本の増強
- CoCo債を利用した安易な解決法を選んだことが後で問題に
- 民間への資金供給が不十分な状態をひきおこす
リーマンショック後の米国は自己資本増強を強めていますが欧州は米国に比べ後回しにしている印象です。
リーマンショック後の安上がりな手法安易な資金調達でCoCo債を発行しいわば転換社債やばくなったら株に転換できる債券がCoCo債(contingent convertible bonds)
CoCo債(ココ債)は、「Contingent Convertible Bonds」の略称で、日本語で「偶発転換社債」とも呼ばれ、制限条項が付いた転換社債をいいます。これは、主として世界の金融機関が発行する、株式と債券の中間の性格を有する新型証券(ハイブリット証券)で、世界的な金融危機の反省から自己資本規制を強化する流れの中で、2010年頃から欧州の金融機関を中心に発行され、その後、アジアや米国など世界中の金融機関に資本増強手段の一つとして広まりました。(2019年にかけて新たに導入される自己資本比率規制(バーゼル3)において、上積みを求められる中核自己資本への算入が可能になったことから金融機関で人気化
主要国の金融監督当局で構成するバーゼル銀行監督委員会が2010年9月に公表した、国際的に業務を展開している銀行の健全性を維持するための新たな自己資本規制のことをいいます。これは、国際的に業務を展開している銀行の自己資本の質と量の見直しが柱で、普通株と内部留保などからなる「中核的自己資本(Tier1)」を、投資や融資などの損失を被る恐れがある「リスク資産」に対して、一定割合以上持つように義務づけるものです。
株式自己資本を完了したという見方ができますが銀行の債券≒借金株に転換するまで株式自己資本ではなくEPS計算時にも下駄をはくつまり発行済み株式指数に入れません
投資家からするとほんのリスクで高利回りなら投資するという三方得するもの欲張り商品だったわけですが償還が近づいてきてヨーロッパの景気不安からCoCo債を株に転換する観測が流れてそこからは悪循環の始まりです
CoCo債→株→利益が出ない→ドイツ銀行の株売られる→CoCo債に飛び火→債券投資家処分
理解できていない部分は多いかと思いますがこういう流れかと
欲張り商品は失敗しやすいのかもしれません。
ドイツ銀行がCoCo債を買うということで一旦は落ち着きましたがすぐに表面化しそうです。
CoCo債とは?(ヤバい仕組みとリスク) - 株式会社アナリスト工房
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