成長と集中を学ぶ フィリップフィッシャー
フィッシャーは大きな利益を得るには
- 秀でた潜在能力を持つ会社に投資する
- 最高の経営者と付き合っていくか
彼は企業と経営者の特質を評価するシステムを作り上げました。
最も重要視したのは業界平均を上回るスピードで売り上げと利益を長期間にわたって成長させることができるかどうか、ドル高などの影響はありますが
必ずしも毎年売り上げが伸びる必要はなく数年間のスパンで企業の成功を評価すべきだと考えた。
ビジネスにはサイクルがありそれが利益に与える影響は小さくありません。
主にアルコアは運がよく能力もあるに当てはまります。
10年チャートで見るとどかんと下がっています。
アルコアはアルミニウム、アルミ加工品、アルミナの米国大手メーカー。精密鋳造、航空・工業用ファスナーなどの非アルミニウム製品も扱う。製品は航空機、自動車、輸送機器、包装材、建材、石油・ガス、防衛、産業市場で使用される。また航空・宇宙、自動車、建築、発電市場向けにチタン、アルミニウムなどを扱う。世界31カ国で事業を展開。
アルコアの創業者たちは非常に有能な人々であってアルミニウムの将来性を見抜き、アルミニウム市場を育成して売り上げを増やしました。
急速に発展する航空機産業がアルミニウムの需要を急拡大させたおかげでアルコアは当初の計画をはるかに上回る成長を遂げました。
能力があるから運がいいの代表例はデュポンです。
デュポンは米国の大手化学品メーカー。農業、食品、建築、電子、輸送など幅広い分野に製品を提供。主要製品は「パイオニア」ブランドの種子、農作物用殺虫剤、天然甘味料、乳酸菌、大豆タンパク、食品添加物、二酸化チタンやフッ素系化学品、液体・粉末塗料、液晶、プラズマディスプレイ材料や半導体材料、不織布「タイべック」を扱う。
最初の製品である火薬にこだわっていたら鉱山会社として並の企業になっていたかもしれません。
火薬製造で得た知識を経営陣ががうまく利用したことで同社はナイロンやセロファン、さらにアクリル合成樹脂などの新製品を生み出し巨額の収入を生み出しています。
収益性と優れた経営者が大事
収益性があれば資本市場から追加資金を受けなくても企業は成長を続けらること、企業が成長するのに増資が不可欠となれば企業は成長しても株主にとって1株あたりの利益が増えない状況が起こります。
優れた経営者は今売れている製品やサービスが古くなっても成長を維持できるよう新製品の開発に余念がないです。10年、20年にわたって利益を維持できる戦略がある企業は稀で米国企業があてはまるかと思います。
理解できるものに絞り込んで投資する
並の企業を多数買うより少数の素晴らしい企業に投資したほうがいい、セクターもあまりわけないほうがいいのでしょうか、自分の経験を超えてしまい理解が不十分で背景を理解していなかった業界、分野あるいは状況に投資しないことが鉄則
以上フィッシャーの考えでした。